(c) zafira|写真素材 PIXTA
国土の3分の2が森林の日本。そのうちの約4割が人工林。多くは戦後に植えられた杉やヒノキの針葉樹。「間伐」という、人の手が入ることで、循環が即され持続可能になる生態系。
経済的な観点も大事だけれど、多くの場合、中長期的な視点が脇に追いやられてしまう。森のある山が枯れては、海にまで影響を及ぼすようなスケールの大きな地球の活動。そういうマクロな視点から見れば、ほんとうに小さい「人の手」なのかもしれないけれど、そんな問題意識、コンセプト、ビジョンなどが、わかりやすいグラフィックの展示パネルや、空間にふんだんにディスプレイされた木片などの木材とともに体感できる展覧会となっていた。展示はAXISギャラリー内だけでなく、中庭にレイアウトされた屋外展示、地階ロビーでの写真展もある。あいにくの雨ではあったけれど、そのおかげか中庭の木片から、湿り気を含んだ芳しい木の香りが鼻孔に広がる。東京の街中からは子供のころによく見かけた材木屋さんが消えつつある。雨の日に、立てかけれた材木の影で雨宿りした記憶が蘇った。
●MIRU DESIGN : more trees展 ─森を感じる12日間のお知らせ
下記の「もっと読む」以降には、展示されていた作品画像数点と、スティックモビールの森...で撮影してみた動画を貼ってみました。iPhone 3GSを縦に持ったまま撮影してしまったので見づらいかもしれませんが、音声付で見てください。iPhoneにぶつかるスティックモビールの乾いた音が心地よいです。また、画像は長い時を経て成長する樹木のイメージからか、印象的だった時計のデザインをピックアップしました。
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